ブログを立ち上げました。

2020年03月12日
日記
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ここはレビューブログ『レトロレトラ』でミニカーのレビューばかりしているtadatchiの新しいブログです。せっかくセクシャルマイノリティであると公言しているのだから、この経験を、感じたことを、思ったことを、書き留めて今まさに同じように悩み苦しんでいる人の一つの参考になるブログを作れないか。そう考えて思いつきで始めます。

ブログタイトルはとりあえず『今日も私。』としておきました。今日も女性的な一人称の『私』を使って生きているよ。ということと、何があろうと、何を言われようと私は私でしかないというメッセージを込めて名付けました。気まぐれに名前を変えるかもしれませんが、いいものが思いつかなかったので暫くはこれで行きます。


さて、私は何者なのかというと、性同一性障害。GID。トランスジェンダー。MtF。そんな言葉で一般的に表現される存在です。要するにカラダは男の子で生まれたのだけど、私は女の子だと心が確信している存在です。最近は有名人でも公言している人が出てきていますし、詳しくはなくても、なんとなくその概念は理解できているという方が多いのではないかなと思います。

私が、「私は女の子だ」と確信したのは高校生のときですが、思い返せばそれ以前から、私の人生は性違和に満ちていたような気がします。もっとも古い記憶は幼稚園児のとき、集団生活の中でトイレや制服、カラダの形が自分と違う「女の子」という存在があることを知ったときです。なんで私の制服はみんなと違って青なんだろう、なんでズボンなんだろう、なんでおしっこは座ってしちゃいけないんだろう......。それはまだ違和感と表現するほどのものではありませんでしたが、きっとほかの子より強く、不思議に思っていたと思います。おままごとでお母さんやお姉ちゃん役が私に回ってくることはありませんでした。それもとっても不思議でした。

小学校に入ると私はたくさんの友達に恵まれました。低学年の時は男女問わずたくさんの友達と遊んでいましたが、段々と特に仲が良い友達は女の子ばかりに。男の子が休み時間にドッジボールやサッカーに夢中になっていても、私は女の子の輪に交じって絵をかいたり、しゃべったり、読書をしたりするのが大好きでした。高学年にもなると「女好き」とからかわれることも増えましたが、気にせず女の子の輪に入って遊んでいました。クラスではどちらの性別とも仲良くできるムードメーカー的ポジションにいたと自負しています。そのころから私の役割は「男女の橋渡しをすること」なんだとかんがえるようになっていきました。修学旅行で部屋が男女で分けられたり、席替えで男子の列に入ったり、整列が男女別だったりする際に、「自分がどうして男子側にいるのか」言い換えると「なぜ自分は女子側ではないのか」を自分で説明できないなと考えるようになりました。

中学生になると私服から制服にかわり、第二次性徴で男女差が明確になるようになりました。体育も男女別になり、遊びのグループも男女ではっきり分かれるように。女子側に自分がいないことが苦痛に感じられるようになりました。部活は剣道部に入部。活動は男女一緒だったので、女子の同級生や後輩たちと一緒に過ごす時間がとても多かったです。部活でも「男女の橋渡し」ポジションを確立していました。この3年間はセクシャルとは関係なくいじめられっ子ポジションになってしまったので、正直楽しかった思い出があまりありませんが、男女がはっきり分かれて見える中学校という社会は性違和を強くするには十分すぎるものでした。周りに内緒で女性用の下着を買って身に着けてみたのもこの頃でした。

高校では都内の私立へ進学。初対面ばかりのクラスメイトの中、いわゆる「高校デビュー」をしようと男子の輪に交じり、一人称を「俺」にして脱いじめられっ子キャラを確立しようと努力しました。おかげで再び私はクラスのムードメーカーへ。男女の橋を渡しながら、たくさんの友人に恵まれました。しかし一方で女子の友人にたくさん恵まれたことで、ますます性を理由とする疎外感(一緒に遊んでいてもトイレが違う、制服が違う、体つきが違う......)を強く感じるようになりました。私が確信し、周囲へカミングアウトを始めるようになったのはこの時期でした。保健室で保健の先生に相談したのが最初だったと記憶しています。「tadatchi君には、世の中がほかの人以上に2つに分かれて見えているんだね」といった保健の先生の言葉が今も印象に残っています。

高校2年生頃から親しい女の子の友人数名にカミングアウトをしました。今までも一緒に遊んでいただけあって、思った以上に簡単に受け入れてくれました。これを機に両親にもカミングアウト。大泣きしながら、こんなセクシャリティに産まれてしまってごめんなさいと、謝るようにカミングアウトしたことを覚えています。両親も「そんな気がしていた」らしく円滑とは言えないものの、比較的早く事情を受け入れてくれたと思います。今でも実家の両親とは友好的な関係を築けています。

高校3年生では、性同一性障害を理由に頭髪検査の規定を適用しないでほしい旨の嘆願書「異装願」を提出しました。これが私の事実上初めての社会へのカミングアウトでした。前例がないことに学校も困惑し、両親・担任・保健室の先生・教頭先生を交えて何度も話し合いがもたれましたが、結局「診断書がない」という理由で却下に。今もその学校の判断が正しいと肯定する気にはなれませんが、しっかり審議してくれたことだけは感謝しています。とはいえ難しい年ごろ故に男子の頭髪基準をクリアしようとはせず、頭髪検査に合格していないことを理由に卒業式への出席は拒否されてしまったので、楽しい高校生活を楽しく締めくくることはできませんでした。

性違和がつよくなり、さらに同時期に人間関係でのトラブルを抱えてしまった私は体調を崩し、両親に連れられていったメンタルクリニックで「うつ病」「強迫症」と診断されました。これは今も薬を飲みながら周りに支えられつつ闘病中です。

その後、誰もが知る有名な私立大学に進学したものの、病のせいでまともに通うことができず、半年留年して単位ギリギリで卒業しました。サークルやゼミにもまともに属さず、ほとんど友達を作らずに4年半の長いようで短い時間を終えました。人と交流をしなかったので男として男の中に埋没して過ごしました。唯一まともに続けることができた某ショップでのアルバイト期間にすべてを受け入れたうえで、共に歩むことを決断してくれた今の妻(※バイセクシャル)と出会いました。

今は某ベンチャー企業でシステムエンジニアの見習いとして働きつつ、レトロレトラを更新したり、ツイートをしたり、愛車86を乗り回したりして平和に過ごしています。

そんなこんなで昨年6月に入籍しまして、今年の7月に挙式を控えています。MTFで女性と結婚するってあまり聞かない話だとは思いますが、すべてを打ち明けたうえでの恋愛結婚であり、妻も私が女として生きようとしていることを応援してくれていることを念押しでここに明言しておきます。パンセクシャルといったほうがいいのでしょうか。



前置きが長くなりましたが、社会人3年目になろうとするこの頃、ふと立ち寄った「ハートマーケット」で思い切って「ワンピースタイプのパーカー」を購入したことで人生が大きく変わり始めました。レディース服を着てみて、あまりにも気持ちが「しっくり」きてしまった私。ずっと悩んでいたものがすっと取れたかのようで嬉しくて、堰を切ったかのように、周囲に積極的なカミングアウトを始めました。以前から隠していたわけではないので大抵の友人は事情を知っていて、新しく伝えたのは職場の人たちだけなのですが、職場でのカミングアウトってとっても勇気のいる重要な転機だったりしますよね。

以来レディース服に心を奪われ、数着のワンピース、トップス、ロングスカート、肌着類を購入。理解のある友人やMTF仲間の勧めもあってメイクを始めたのが一週間前。正直まだパス度ゼロだと思っていますが、性移行の大きな一歩を踏み出しました。


どこまで治療するかは気持ちと法制度の都合から未来が見えていませんが、来月にGIDを専門とするメンタルクリニックの初診が決まりました。今はまだ「この気持ちに名前が欲しい」といった理由だけで、「性同一性障害(自称)」を「性同一性障害(診断書付)に変えるための受診だと考えています。併せて4月よりレディース服着用で新しい現場に出ることが決まりそうです。

女としてというか、トランスジェンダーとして生きることを決めた私が、これからどうなっていくのか。かわいい服を買ったり、化粧品を買ったり、トラブルにぶつかったり、思ったことがあったときにこのブログを随時更新していきたいと思います。


1回目の更新で信じられないほどまとまりのない長文になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。応援してくれたらうれしいです。応援の言葉もヘイトの言葉もTwitterに送ってくれると私に届きます。ぜひフォローしてくださいね。

更新がんばります。それでは!


※この記事は私個人の実体験を記録としてまとめ掲載しているものです。セクシャリティへの解釈や性移行の一般論を述べるものではありません。
tadatchi
Admin: tadatchi
性同一性障害MtF(セクシャルマイノリティ)のtadatchiが、今感じていることを、うれしかったことを、悲しかったこと、思いついたことを綴るブログです。。初めましての方は一番最初の記事を先にご覧ください。Twitter@tadatchiもフォロー大歓迎です。

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